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2014年07月14日

303WA-2の疑問

久々の更新です。

以前から、303WA-2は1.8m長のパッシブアンテナなのに意外なほどよく受信できるのが不思議でした。

その不思議を少し検証してみます。

ベクトルネットワークアナライザーを使用して特性を調べてみます。

まず、通常の屋外設置で、ケーブル長は約20mです。

33wa2-20mcable.png

インピーダンスは上がったり下がったり、スミスチャートでは外周をぐるぐる回っています。見た限り、同軸ケーブルをショートした場合に似ています。

試しに、303WA-2を外して、ミノムシクリップでケーブル端をショートしてみるとこのような結果となりました。

short-20mcable.png

インピーダンスの山の数が違うのと、スミスチャートで10kHzのスタート位置が少し違いますが、よく似ています。

では、303WA-2を室内に持ち込み、アナライザーに直結してみます。

303wa2-direct.png

スミスチャートでは外周を1周とちょっと回っていて、中心に近寄る気配もありません。つまりインピーダンスは50ohmからかけ離れた値です。

ということは、20mのケーブルはアンテナとして働くのではないでしょうか?

試しに、303WA-2をPERSEUSに直結した際のHFSpanは次のとおりです。

303wa2

そして、同軸の芯線だけを303WA-2に接続した場合(つまり303WA-2は1.8mの針金として機能します)は次のとおりです。

hot-only.png

フロアノイズに違いはありますが、ノイズと信号レベルの比は同程度です。

直結すると針金レベル、屋外設置だと良く入る・・・違いは20mのケーブルの有無です。

 

結論として

「303WA-2はケーブルもアンテナの一部である」

と言えるのではないでしょうか?

posted by R.yawatta at 22:59| 愛媛 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アンテナ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月14日

Panasonic RF-P50A 2台の調整を確認する

以前入手したジャンクラジオ詰め合わせの中に、RF-P50Aが2台ありました。

140414-1

どちらも鳴ります。ボリュームのガリも無く電池室も綺麗で、特に異常はありません。

ただ、東芝TY-KR3と比較すると、2台ともFMは大丈夫ですがAMの感度が良くありません。アルミ棒とフェライト棒を交互に近づけると感度が良くなったりしますので、トラッキングがずれています。

まず、傷が多くやや汚れているほうから確認します。

140414-2

例によって、ネットワークアナライザーで受信周波数とRF同調周波数のズレを確認してみます。

受信周波数(kHz) RF同調周波数(kHz) ズレ(kHz)
540 508 -32
600 578 -22
800 790 -10
1000 999 -1
1200 1196 -4
1400 1384 -16
1600 1591 -9

いつもは530kHzを下限にして測るのですが、30kHz以上ずれていてグラフからはみ出るため540kHzを測りました。

全体的に下にずれ、場所によっては大きくずれています。

調整のために分解します。

140414-3

赤いコンデンサが無理やり斜めに付いています。湿気の多いところで使っていたのか、金属表面に曇りがありました。

下の調整が大きくずれているので、バーアンテナコイルを移動させる、ちょっぴり面倒な調整になります。少し左にずらして同調周波数を上げます。

140414-4

セオリー通り600kHzと1400kHzの2箇所を最適にして組み上げ、各周波数を確認してみると・・・1000kHz付近が15kHzも上にズレていました。リニアリティーが悪いようです。中心付近だけの調整は無いため、全体を少し下方向に再調整です。

受信周波数(kHz) RF同調周波数(kHz) ズレ(kHz)
530 512 -18
540 524 -6
600 594 -6
800 808 +8
1000 1005 +5
1200 1203 +3
1400 1393 -7
1600 1594 -6

530kHzは論外なくらいズレが残っていますが、これ以上は無理です。

なんとか平均的に感度が良くなるように調整できました。この状態でTY-KR3とあまり違わない感度になりました(でもやや劣ります)。

 

次はほとんど傷も汚れもない綺麗な2台めです。

140414-5

 

受信周波数(kHz) RF同調周波数(kHz) ズレ(kHz)
540 519 -21
600 591 -9
800 777 -23
1000 970 -30
1200 1166 -34
1400 1383 -17
1600 1574 -26

さっきと同じように530kHzが30kHz以上ずれているので540kHzを測っています。全体が下にずれていますし、さっきのより酷いです。

では、調整のため分解します。

140414-6

さっきの赤くて大きいコンデンサが小さいのに変わっていて、バーアンテナコイルの左端に黒いバンドがついています。きっとこちらのほうが新しいバージョンなのでしょう。

こちらもバーアンテナコイルを左にずらし、トリマを回してまずはセオリー通りの調整を。

今度は1000kHz付近が20kHzも下へズレました!さっきより酷いしズレが反対向きだし・・・なんなんでしょう!部品特性のバラつきが激しいのでしょうか?

今度は全体を上げる方向に再調整です。

そして、なんとかここまで追い込みました。

受信周波数(kHz) RF同調周波数(kHz) ズレ(kHz)
530 528 -2
540 541 +1
600 612 +12
800 794 -6
1000 992 -8
1200 1196 -4
1400 1405 +5
1600 1597 -3

リニアリティーの悪いラジオの調整は普通の何倍も時間がかかります。今回は2台で2時間もかかってしまいました。しかも各周波数でベストでは無いためそれなりの性能にしかなりませんし・・・

パナソニックの縦型(RF-P30/P50)は良い評判をあまり聞きませんが、こうことが原因かもしれません。2台ともかなりズレてましたから。縦型なら、東芝かソニーをオススメします。

 

1台めのラジオはFMの調整もやり直してみましたが、低いほうをコイルを変形させて調整してもほとんど変化なし、高いほうはトリマで少し変わりますが、とても緩やか。FMは経年変化で少々ズレても影響なさそうです。実際、どちらも感度は調整前から充分ありましたし。

posted by R.yawatta at 21:53| 愛媛 | Comment(0) | TrackBack(0) | 低価格ラジオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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